手がける作品は、どれも大作揃い。「日本で最も視聴率を獲得するドラマディレクター」とも称される福澤克雄氏。これまでの実績を「運が良かっただけ」とさらりと言い放つが、福澤氏の言葉の端々からは作品の持つ力が確かにうかがえる。 学生時代は、ラグビー一色。小学校5年生から厳しい練習に耐え、高校では日本代表に選ばれた。 「もうあの頃には戻りたくない」と話すように、選手生活の厳しさは相当なものだった。だが、厳しい練習に耐え抜いた忍耐力こそが、現在のいかなる困難をも困難とは感じない精神力の強さとなったという。 映画好きの両親の影響で幼い頃から様々な映画に触れていた福澤氏。その中でも『スター・ウォーズ』の衝撃は一際大きかった。 「自分もこんなパワーを与えるものをつくりたい」 いわゆる机上の「勉強」に抵抗のあった福澤氏だが、初めて自分から映画の「勉強」をしたいと思い始める。 ただ、映画監督になる夢を叶える環境