最大の要因は、主力商品である黒鉛電極の値上げです。昨年10月に、原料価格の高騰を背景に価格を3倍に引き上げました。その他の製品も軒並み値上げし、結果として売上高が2倍になったのです。販売数が劇的に増えたわけではありません。 ※参考:国内向け黒鉛電極の価格改定に関するお知らせ(プレスリリース) 黒鉛電極の原料は「ニードルコークス」という石炭です。これを供給できる会社は世界でフィリップス66や三菱ケミカルなど世界で数社しかなく、供給量は極端に限られています。 一方で、需要は急速に拡大しています。要因は大きく2つあります。1つは中国における電炉建設の急増、もう1つは電気自動車のリチウムイオン電池材料(負極材)としての需要拡大です。 中国における需要は非常に極端なものです。2012~2016年にかけては、過剰生産能力削減のために電炉の需要も急減しました。その煽りを受けて東海カーボンも2016年に7