「企業情報システムのWeb 2.0化が進まないのは,業務アプリケーション・ベンダーに責任がある。ユーザーはベンダーに対して『Web指向アーキテクチャ』を採用するよう圧力をかけるべきだし,そうでないベンダーとは関係を見直した方がいい」。米GartnerのVice PresidentであるJeff Woods氏(写真1)は,サンフランシスコで開催中の「Gartner Symposium/ITxpo 2007」でこう主張した。 ここで言う「Web指向」とは,「Webブラウザで使えるアプリケーションにする」という意味ではない。サービス志向アーキテクチャ(SOA)を採用しており,Webサービスなどを使って他のシステムと容易に連携できるという意味の「Web指向」である。 Woods氏の演題は,「Enterprise Applications in a Web-Centric World(Web中心時代