NHKは、QRコードを利用した安否情報収集システムの試作機を開発した。大規模災害での利用を想定している。 今回開発された安否情報収集システムは、携帯電話とQRコードを使って、被災者の安否情報を集約できるというもの。災害発生時に、NHKが避難所に登録用チラシを配布し、チラシに印刷されたワンタイムQRコードを携帯電話で読み取ると、リンク先のサイト内で住所や名前、メッセージなどを登録できる。NHKでは、システムに登録された安否情報を放送する。 ワンタイムQRコードは、チラシごとに異なるデータが記録されており、同じ携帯電話から同じチラシで再び読み取ると、前回登録した安否情報を参照、修正できる。チラシは被災地域のみに配布されることから、NHKでは「被災地の情報のみを収集できる」としている。既に昨年8月に東京都内で実施された防災訓練で実験が行なわれた。NHKでは、本システムの特許を出願している。 ■