現代のキリスト教徒にそんな人がいるかは知らないが、室町時代に来日した宣教師は日本の仏教や神道などの既存宗教を、サタンが神の教えが広まることを妨害するために作った人々を惑わすための邪教だと捉えていた。キリスト教の教えこそが絶対的に正しいと考えているのだから自然そうなる。 で、これも実際にそんな人がいたかはわからないが、ヨーロッパにキリスト教は正しいというけれど、それを忠実に守る俺はなんでこんなに不幸なんだと考えた人がいたとする。そして彼は、本当はキリスト教は間違っているのではないか?彼らが言う「悪魔の教え」の方が実は正しいのではないか?という考えに至る。 そして彼は「悪魔」を崇拝することを決意し、「悪魔の教え」を守ることを誓う。しかし、ここでいう「悪魔の教え」というのは、本来の仏教や神道のことではない。彼はその信仰の実態について自分の目で確かめたわけではないからだ。彼は「悪魔の教え」とは何か