国内最大の通信社、共同通信で〈非常事態〉が起きている――。 舞台は、同社の国際局海外部。政治部や社会部などの「一般記者」とは異なる「英文記者」ら約60名が所属している。海外大学出身者や帰国子女の記者も多い部署だ。 【画像】共同通信の海外部長が部員らに送った一斉メール 「海外部の記者は独自に政治、経済などを取材して外国語で記事を執筆しています。通常の日本語記事の翻訳も行っている。海外部が配信する英文ニュースは世界の主要メディアが『共同によると』と引用するなど、大きな影響力を持っています」(共同関係者) その海外部のトップ、海外部長が〈部長連絡 ●重要●〉と題したメールを部員や関係者らに一斉送信したのは、11月15日のことだった。〈また一つ、残念なお知らせ〉として報告されたのは、海外部に籍を置くエース級の官邸担当記者の退職。問題のメールは以下のように続く。 〈相次ぐ若手の退社であり、組織として