⒈セックスしないと出られない部屋目を覚ます。知らない部屋にいる。 部屋の壁には、「セックスしないと出られない部屋」と大きく書かれている。 もう一人、おそらくセックスの相手として想定されている人がいる。目を合わせる。会話をする。結果として、セックスはしないでおこうという話になる。 2.セックスしていないから出られていない部屋目を覚ます。ある程度馴染んできた部屋にいる。 部屋の壁に書かれた文言だけ馴染みがない。 「セックスしていないから出られていない部屋」 その通りだな、と思う。 もう一人の住人と目が合う。その通りだね、と言い合う。まさしく、その通りだ。それでいいのだと思う。 3.セックスしないだろうから出られないだろう部屋目を覚ます。すっかり慣れた部屋にいる。 壁に書かれた文字だけが昨日と違う。 「セックスしないだろうから出られないだろう部屋」 同居人と目が合う。お互い苦笑する。 この文字を