事前予測に近い戦略だが…… アップルは現地時間の6月10日、米国・カリフォルニア州の本社で年次開発者会議「WWDC」を開催した。 そこで打ち出されたのは、かねて噂されていたとおり、同社のAI戦略だ。その内容は確かに、事前に予測されていたものに「近く」見える。そして、ライバルでもあるはずの、「ChatGPT」を手がけるOpenAIとの「乗り合い」にも見えるものだ。 しかし、アップルはかなり「徹底」している。 ある意味で、アップルが以前からつねに強調してきた「プライバシー重視」というあり方が、他社以上に強く反映された発表だったといえるだろう。 それはどういうことなのか? 現地での取材から紐解いてみよう。 Vision Proは6月28日から日本発売 アップルは、「WWDC」を毎年6月に開催する。 WWDCは、同社の製品群で使われる各種OSの最新バージョンがお披露目され、その上で動作するアプリケ