新しい切り口で分析 2004年11月には現場の意向を反映した通称「新分析システム」が稼働を開始した。フロアマスターには1人1台ずつパソコンを与え、新分析システムにアクセスできるようにした。 しかし、これらはシステム刷新によって乗り越えた最低限のハードルにすぎない。フロアマスターは、従来は不可能だった切り口での分析を次々に行えるようになった。フロアマスターが自ら作り、テナントとのコミュニケーションに使う報告書がいくつか生まれた。 この1つが「カード会員レポート」だ。テナントごとに年齢別、新規・既存会員別での月単位での販売動向などを報告書にまとめたものだ。総売り上げの2割をカード会員が占めるルミネでは、再購買率が高い会員の動向を精査しておかなければならない。 こうした動向を基にフロアマスターとテナント企業がコミュニケーションを取る際に、カード会員レポートを活用する。カード会員を購入頻度と購入金