「開発」が担当すべきか,「運用」が担当すべきか,不明瞭になっている作業が多い。こうした事態を放置していると,システム品質が低下してトラブルを引き起こす。問題を解決するため,現場では連携を見直す様々な取り組みが始まった。役割分担を明確化して必要な情報を共有し,それらをシステム化する――現場の担当者が取り組むべき3段階の施策を解説しよう。 この数年,オープン系システムを中心に「開発」とも「運用」とも取れる“中間領域”の作業が急増(図1)。さらに今,こうした境界線上の作業の重要性が増してきている。 図1●「開発」と「運用」のどちらに属すか不明瞭になりがちな作業がある 開発と運用の双方に関係し,両者が協力して実施すべきなのに,責任範囲などが明確でない作業が多い。不明瞭なままにしておくと,システムの品質に悪影響が及び,トラブルの元になる 中間領域の例として「パッチの適用」がある。ネットワーク経由で爆