広島電鉄(広島市)の路面電車で、出口扉だけではなく、乗車した扉からもICカードを使って降りられる「全扉乗降方式」の導入が広がっている。広電は、車両がつながり、全長が長い連接車両(編成)で3月から導入を始め、11月までに計54編成で使えるようにする。出口扉のある車両まで移動せず、乗った車両から降りられるため、利便性があり、混雑緩和にもつながると判断した。 この方式は、その車両に乗務員がいなくても、降車用のカードリーダーに乗客がICカードをタッチして精算できる。利用できるカードはPASPY(パスピー)やICOCA(イコカ)など11種類。 2018年5月にワンマン車両1000形(グリーンムーバーLEX)に初めて導入され、4月29日までに同形の18両と3950形(グリーンライナー)や5200形(グリーンムーバーエイペックス)など17編成に導入された。 広電は11月までに新たに37の連接車両にもこの