06逆転のきっかけ 将棋は点数を取り合って合計得点が多い方が勝ち というわけではなく、 交互に駒を動かして微妙な形勢を判断しながら、 最後はどちらかが自分の負けを宣言した時に、 勝敗が決まります。 何手も先の変化を読み合い、 自分の理想に近い局面を目指して 一手ずつ順番に進めるのですが、 自分の手番だからといって必ず有利になるわけでもなく、 よくない手を指せば そのせいで一気に劣勢になることもあります。 そういった手は悪手と呼ばれ、 もちろん悪手自体もよくないのですが、 ひとつの悪手に引っ張られすぎてしまうことのほうが問題で、 小さな悪手がさらなる悪手をよび、 その結果、なんでもないような小さなミスによって、 そのまま負けてしまうような対局もあるのです。 藤井四段は詰将棋が得意で 終盤が強いという前評判がありました。 しかし、対局を見ていると 毎回逆転しているという感じではなく、 そのこと
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