わざわざ操作しなくても、身の回りにあるさまざまな機器が人間の要望にきちんと応えてくれる…。運動量や体温、心拍数といった生体情報を活用すれば、そんな生活が可能になるかもしれない。 朝起きると照明がともり、エアコンの電源が自動的に入る。オフィスから外出しようとすると、携帯電話機の画面に天気情報が表示されたり、プリンタから電車の時刻表が自動的に印刷されたりする――。 わざわざ操作しなくても、身の回りにあるさまざまな機器が人間の要望にきちんと応えてくれる…。運動量や体温、心拍数といった生体情報を活用すれば、そんな生活が可能になるかもしれない。「生体情報を利用して、人間の行動把握や行動予測を実現できれば、例えば携帯電話機の各種入力を自動化するような、まったく新たなアプリケーションを生み出せる可能性がある」(東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻の教授である保坂寛氏)という。 生体情報を活用