米国の学術ネットワーク組織であるInternet2は4月24日(米国時間)、東京大学などを中心とした研究チームによって新たに2つの「Internet2 Land Speed Records」記録が樹立されたことを発表した。新記録が達成されたのは、IPv6シングルストリームとマルチストリームの両カテゴリ。IPv4の通信速度記録も上回り、IPv6とIPv4の間に性能差がないことを実証した。ここでは、5月8日に東京大学で発表された内容を基に要点をかいつまんで紹介する。 IPv6とIPv4の技術的な速度差がないことを実証 新記録樹立を発表する東京大学 情報理工学系研究科 教授 平木敬氏 東京大学、WIDEプロジェクト、JGN2(NICT)、NTTコミュニケーションズらで構成される国際共同研究チームは、2004年から長距離TCP通信の性能研究を実施している。2005年には、DVD 1本分のデータを5