前回に引き続き、AMDのSocket AM2+以降のCPUについてまとめてみたい。 初のネイティブクアッドコア「Phenom」 発熱量とエラッタに苦しむ Socket AM2+世代でまず最初に登場したのが、「Barcelona」コアをベースとした「Agena」コアのクアッドコアCPU「Phenom X4」である。デスクトップ向けとしては初めての“ネイティブクアッドコア”(つまりMCM技術を使わない)となったPhenom X4だが、立ち上がりはずいぶん苦戦するものとなった。 Barcelona/AgenaのCPUコア自体は、前世代に当たる「K8」(Athlon 64/64 X2)と比べると、共有3次キャッシュの搭載やパイプラインの小改良、仮想化機能「AMD-V」の機能拡張、HyperTransport 3の搭載といった程度の違いしか見えない。しかし、特にサーバー分野では、インテルのCoreマ
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