本日の一冊は、世界的マーケティング戦略家、アル・ライズ、ジャック・トラウトによる待望の邦訳。 戦略を考えた後で戦術を考える、というのはビジネスの世界では常識中の常識ですが、この『実戦ボトムアップ・マーケティング戦略』では、その常識に真っ向から異議を唱えています。 著者らの主張は、「戦術が戦略を決定する」。 なぜかというと、戦略に固執した結果、ビジネス上、次のようなデメリットがあるから。 ・失敗を受け入れることを拒絶してしまうこと ・成功を利用することを渋ってしまうこと ビジネスの現場では、うまく行かない商品・戦略をひっくり返してしまうようなアイデアやネーミング、コンセプトが生まれることが多々あります。 本書では、その「戦術」を拾い上げ、一貫性のある戦略として昇華させることを提案。 眠くなるという副作用を逆手に取り、「世界初!夜飲む風邪薬」として成功したヴィックス社の「ナイトクル」や、宣伝担