9月12日(現地時間)、NASAから世界中の人々を大喜びさせるニュースが発表されました。 「1977年9月5日に打ち上げられた宇宙探査機“ボイジャー1号(Voyager 1)”が1年前の2012年8月、すでに太陽風の影響が及ぶ太陽圏(heliosphere)を離脱し、現在は太陽から190億km先の太陽系の端から星間空間(interstellar space)へと向かいつつある」 36年前に作られたリソースを現在もきちんと運用し続け、文字通り未踏の地へと送り出そうとしている事実に、あらためてNASAという組織のすごさを実感せずにはいられません。 この喜ばしいニュースを聞いてひとつ気になるのは、太陽圏を抜けたことを証明するまでに1年以上もの時間を要している点です。ですが、NASAの研究者の立場であれば、むしろ1年で済んだのはラッキーだったと言えるのかもしれません。実は、太陽からの"予想
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