共働きを選択するママは増えていますが、「女性は家庭、男性は仕事」という認識は根強く、今でも、パパとママの間には悩みや不満が尽きることがありません。男性学研究者の田中俊之氏と、「博報堂リーママプロジェクト」リーダーの田中和子氏が、ランチケーション(働くママたちの異業種ランチ会)から生まれた「糧ことば」を紹介しながら、子どもを持つ共働き夫婦がどうすればわかりあえるのか、お互いの立場から語りあいました。本パートでは、「女性が輝く社会」や「一億総活躍」といったキャッチフレーズに感じる違和感について、家事・育児に対する正しい評価がされない背景とともに議論しました。 「女性はもうじゅうぶん活躍している」 田中和子氏(以下、田中和):2年ほど前から、「女性の活躍」とか「女性がもっと輝く社会に」と言われ始めた時、「私、もうじゅうぶん輝いているんだけどなぁ……」って思ったんです(笑)。 「もっと輝いていいっ
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