映画「天使と悪魔」のヒットを期待したのだろう、バチカンをテーマにした本がこの上半期だけでも何冊か出版された。かろうじて最後までページをめくったのは本書だけだ。残りの本は時間とお金の使い方としてはあまり有効ではないであろう。 そもそも本書も1991年に英語版が出版されたあと、今年になって20ページばかりを追加した増補版である。本書は写真集であり、永久不滅ともいえるヴァチカンがテーマであるから、それでもあまり不都合はないのだが、ナショジオをもってすら映画人気にあやかるものらしい。 では、なぜ本ブログで紹介したかというと、たんに表紙がキレイだったからだ。じつはこの週末は上洛していて読書どころではなかったのだ。楽しみに1冊だけ持っていった本が駄本で、あてが外れた。京都ゴルフ倶楽部というまさに古都の箱庭のようなゴルフコースを堪能したあと、久しぶりに祇園町で友人たちと遊興した。 とはいえ、京都で遊びな
![『ヴァチカンの真実』とThe Economist June 27th-July 3rd - HONZ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fe565a6ffae93422e8984adb80216b1daeeb1247/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61oFsU3tOqL.jpg)