台湾の陳建仁副総統へのインタビューの詳しい内容は次の通り。 --重症急性呼吸器症候群(SARS)対策での苦労は 陳建仁副総統 SARSの際、台湾は国際防疫の孤児だった。原因、診断法、死亡率、治療法の全てが分からず、世界保健機関(WHO)に病例を報告したが反応はなかった。検体は米国から入手し日本の専門家とも情報を交換した。香港やシンガポールの状況から学んだ。WHOから検体が得られていれば、不幸な院内感染は起きなかった。 --台湾がSARSから学んだことは 陳氏 当時、台湾の「伝染病予防・治療法」には自宅隔離制度や感染症の医療施設指定などがなく、法改正で態勢を再整備した。台湾がWHOにいないことで、世界の防疫網の穴になってはいけない。 --台湾の新型肺炎の対応への評価は 陳氏 状況は相当、管理できている。感染者の大部分は中国大陸で感染し感染ルートも特定している。台湾は中国で働く企業家や東南アジ