盤面を前に沈思黙考して向き合う──そんな将棋界で、対局中の「マスク着用ルール」が騒動となっている。前代未聞のマスク不着用による“反則負け”が発生。名人経験者が不服申し立てする事態に発展した。藤井聡太五冠(20)というスターの誕生で人気が沸騰する将棋界で、何が起きているのか。【前後編の前編】 東京・世田谷の「将棋・チェスフロンティア」では、11月6日に名人経験者の佐藤天彦九段(34)を講師に招いた自戦解説&指導対局会の予定が組まれていたが、直前に〈諸般の事情の為中止〉が告知された。主催者に問い合わせると「理由は諸般の事情としか言えません」とした。理由についてさらに尋ねたところ、こう話した。 「天彦九段ご本人からメールで連絡があって、『大変申し訳ないですが、こちらの都合でキャンセルさせてほしい』ということでした。その時に『対局以外のすべてのイベントはキャンセルしています』ともおっしゃっていまし
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