看板作『ONE PIECE』の休載で、少し寂しかった14日発売の「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)42号。しかし、今号より連載が始まった『ものの歩』が好スタートを切ったおかげか、思いのほか読者は悲しんでいないようだ。 作者はかつて「ジャンプ」にて、剣道を題材にしたマンガ『クロガネ』を連載し、人気を博した池沢春人氏。連載終了から2年以上の期間を経て、同氏がついに「ジャンプ」に戻ってきた。 “秋の陣・2連新連載”の第1弾として同誌の巻頭カラーを飾った『ものの歩』は、タイトルとおり将棋を題材にした作品。登場キャラクターも主人公・信歩(しのぶ)をはじめ、康金、銀雅、香月など、将棋を思わせる名がついており、それらのキャラクターがシェアハウス“かねや荘”で、ひとつ屋根の下、生活をともにしながらプロ棋士を目指す。第一局(第1話)では、何をやっても不器用な信歩が将棋と出会い、その才能を住人から認め