大阪に住んでいた時に本当にお世話になったBarの店主が亡くなった。人づてで体調が優れないことは伺っていたが、ついこないだまで店に立たれていたから急な知らせだった。 出会ったのは、大学入学すぐの春だった。ストレートで大学に入学していなかったため、お酒は飲める歳になっていた。当時、このバーでは最年少であった私を暖かく迎えてくれた。店先に値段も何も書いていないお店によく入ったと感心することもあるが、それよりも若い大学生を分け隔てなくお酒を注いでくれたことに感謝だった。 初めての店を訪れた時、色々な話に花が咲き、しまいには週末の日本酒のフェアに店主(以下、お母さん)と2人で行こうというお約束までしてくれた。確か、島根の日本酒フェアだったかな。 それから、基本的には週1でお店を訪れるようになっていた。沢山の常連さんに囲まれながら、日本酒も楽しんだ。最後の方には、日本酒を肴にお母さんと常連さんとの会話