徳島県立図書館(徳島市八万町向寺山)の二〇〇九年度の図書購入費が、徳島市立図書館(徳島市徳島町城内)を下回った。減少を続ける県立に対し、市立は指定管理者制度の導入時に増額したため、“逆転”現象が起こった。県立図書館は他の図書館とのネットワーク化を図るなどして、県民サービスが低下しないように努める方針だが、予算は先細りする一方で、今後の展望は開けていない。 県立図書館によると、図書購入費(資料充実費)は〇三年度までは一億円を超えていたが、財政状況の悪化に伴い、年々減少。〇八年度に三千五百五十万円、〇九年度には三千二百三十万円まで減った。 既に新聞や雑誌、ベストセラー本などの購入を抑制。以前は市町村立図書館からの購入要望にはほとんど応じてきたが、現在は制限をかけるようになっている。 日本図書館協会の統計などによると、徳島県立図書館の資料費(図書購入費に当たる)は、〇三年には全都道府