岐阜県は21日、同性愛や性同一性障害に関する本26冊が県図書館でなくなったとして、県警に被害届を出したと発表した。昨夏も同様のテーマの本がなくなったことから、岐阜南署は同一犯の可能性もあるとみて窃盗容疑で捜査している。 県図書館によると、11月30日~12月10日に蔵書を定期点検した際、「同性愛って何?」や「性同一性障害の社会学」などの書名の本26冊(7万3260円相当)がなくなっていた。昨年8月にも県図書館と岐阜市立図書館で同様の本計60冊がなくなったとして被害届を提出。県図書館が再購入した24冊のうち17冊が今回再びなくなったという。 県図書館の担当者は「昨年は同性愛の本を借りることを知られたくないと持ち帰られた可能性を考えたが、同じ本が2度もなくなり、同性愛の本が書棚に並んでいるのが気に入らないという意図が感じられる」と話した。(西濃祐太朗)