5月8日NHKラジオ第1「マイあさラジオ」のコーナー「著者に聞きたい本のツボ」に『京都ぎらい』(朝日新聞出版)の著者井上章一さん(61)が出演した。井上さんの歯に衣着せぬ京都洛中への物言いに対し、聞き手の高市佳明アナウンサー(43)も苦笑しながらのインタビューとなった。 ■新書大賞受賞作 『京都ぎらい』は「新書大賞2016」大賞を受賞。現在21万部のベストセラーになっている。著者の井上さんは京都にある国際日本文化研究センターの教授で現在は宇治市在住。育ったのは嵯峨だという。井上さんはまず「洛中にあらずんば京都にあらず」という考え方が京都には根付いており、若いころから何度も公然と京都人(洛中の人々)から洛外に住む自分は下に見られ、屈辱を味わってきたと振り返った。 ■エラそさのピラミッド 井上さんが大学時代、町屋の研究に行き、その家の主である著名な著述家に出身を聞かれた。嵯峨から来たと答えると