学生時代から酒井勝軍、荒深道斉、鵜沢総明、田多井四郎治といった竹内文献に関わった人達の名前にキャアキャア言っていた。田多井が理事を務め、大湯の環状列石の発掘にも関わった神代文化研究所も当然知っていたが、機関紙『神代文化』は未見であった。ところが、平成27年11月西部古書会館の古本市でとうとう発見。内務省の受付印がある。この時期、内務省の元検閲官だった人の旧蔵書が東京の市会に出たようで、金文堂、魚山堂、古書かんたんむなどが内務省印のある雑誌等を古書市や店に出品していた。検閲官某は宗教、郷土史、アイヌ等に関心を持っていたようで、その関係の雑誌や新聞を役得(?)で持って帰っていたようだ。おかげで、どこの図書館にもない機関紙を私が入手できた。そういえば、戦後も四畳半襖の下張事件で押収された『面白半分』が判決確定後に押収部数より相当減った部数しか返還されなかったというから、役得の慣例は引き継がれてい