タリバンが短期間で首都を制圧できた背景には、高度な軍事作戦を展開する「作戦術」があったとベンジャミン・ジェンセン(米海兵隊の教育機関・海兵上級戦闘学校教授)は指摘している。このことは、日本が学ぶべき「3つのポイント」を示唆している。 ハードウェアの量では絶対に勝てない相手と向き合う ひとつは、タリバンが高度な知性を発揮して、物量を跳ね返してとうとう戦争に勝利したことだ。 反知性主義の極北という印象のタリバンが戦略目標とは何かを自らに問い、導き出し、数多の戦術がその戦略目標に繋がるように複数の作戦を編み出して、目標達成したという軍事的には高い知性を持つ集団に変貌していたことである。 タリバンは、ゲリラ戦でも、ガニ政権の自壊でも、バイデン政権の戦略的失敗でもなく、自らの知力によって勝利したということになるからだ。 しかも見かけ上ではあっても3倍の兵力と米国製の最新兵器で武装したガニ政権軍、そし