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2023年3月25日のブックマーク (1件)

  • 平穏で長閑な文芸誌ではもはや事件は起こらない | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    この欄を書き始めるときは毎度、時評らしく文芸状況について前置きをしなければとの義務感に囚われるのだが、大抵ネタがない。 文芸誌ではもはや事件は起こらない。批判や論争など文学的に意味のある事件さえ淘汰されて久しい。 事件の現場はSNSなど外部に移った。そして、外部で生じた事件が文芸誌に回収されることもない。事件性が強いものほど黙殺される。結果、文芸誌という空間には、外界と隔絶した、平穏で長閑な光景が広がるばかりとなる。 先月取り上げた樋口毅宏『中野正彦の昭和九十二年』事件を『新潮』が扱ったのは、それだけに激レアといっていい例だったが(「意想外」と書いたのはそのためだ)、これはひとえに、エンタメの作家である樋口が純文学業界にとって部外者であり、業界外の事件と認識されたゆえのことだろう。実際、同じ「大衆的検閲」(桐野夏生)事件として並べた笙野頼子パージ事件について文芸誌には一言たりとも言及が出て

    平穏で長閑な文芸誌ではもはや事件は起こらない | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2023/03/25
    >中沢は「大衆的検閲」に抵抗するために、「出版社―図書館―書店」のコラボを前提とする公共空間とは「別の言論の場所を模索する」ことを提案〜『文学+』は〜「干された」荒木優太に