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ブックマーク / kanimaster.hatenadiary.org (2)

  • 夏目漱石の「月が綺麗ですね」にまつわる考察と中勘助 『銀の匙』 - 蟹亭奇譚

    中勘助は明治18年に東京で生まれ、昭和40年に没した作家・詩人である。(谷崎潤一郎より一つ年上であり、谷崎と同年に亡くなった人だ。)彼は東京帝国大学英文学科で夏目漱石の講義を受け、のちに国文学科に転じた。明治44年に執筆した 『銀の匙』(前篇) が漱石に注目され、同作は東京朝日新聞に連載された。大正2年に書かれた同後篇も同じく新聞に連載された。*1 作は作者の自伝的小説である。幼少時代の回想がほとんどを占めており、子供の頃の出来事が子供の頃の視線で、時に美しく、時に醜く描かれている。前篇の前半は 「よくこんな細かいことを覚えてるなあ」 と思わせるようなエピソードが順不同に並べられているが、小学校に上がるあたりから次第に主人公 《私》 の成長過程がストーリーの軸になって行く。ときどき 《私》 が幼い頃の出来事を回想する場面があるのだが、「あっ!」 と声を出して驚いてしまうほど効果的な挿入の

    夏目漱石の「月が綺麗ですね」にまつわる考察と中勘助 『銀の匙』 - 蟹亭奇譚
  • 『居酒屋』 - 蟹亭奇譚

    居酒屋 (新潮文庫) 作者: ゾラ,古賀照一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1971/01/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 57回この商品を含むブログ (23件) を見る 【あらすじ】 主人公ジェルヴェーズは愛人ランチエとともにパリで居酒屋を営んでいる。 貧困な労働者階級の集まるその店で、ある夜、閉店まであと二時間という頃に一のワインを七人で飲んでいるグループ客があった。テーブルにビールグラスを運んで帰ってきたジェルヴェーズを見て、ランチエは激怒する。客が飲んでいるワインは店のものではなく、持ち込みだったのである。ランチエは客のところへ行き談判する。 「こういうことを一度許してしまいますと、きりがなくなるのです」 客たちの年齢層やルックスや話し方はちょっと異様だった。だが、まさか彼らがブルジョア階級の文化人だなどとは思わなかったのだ。たちまち外へ引きずり出され、公衆の前

    『居酒屋』 - 蟹亭奇譚
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2009/08/15
    日本ではブルーカラーとホワイトカラーが階級的に分化してないから、このようなスレちがいが起こるのでは。分化してればブルジョワがレイバー用のパブに入って高級レストラン並みサービスを要求するってこと自体が
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