[ 2010.09.02 ] 学習の場としての利用や、調べ物や情報収集ができる施設として、図書館の利用価値は高い。個人的に入手が困難な図書が所蔵されていることもあり、様々な職業に従事している多くの人々にとって、なくてはならない存在だ。 従来、図書館は静かで安全な場所という印象があり、幅広い層に親しまれてきたが、一部では凶悪な事件や住民の資産ともいえる書籍や資料の紛失事故も発生している。中には、年間数千万円相当の紛失が表面化した図書館もある。 しかし、図書館への導入が進んでいるICタグを中心としたセキュリティ機器は、防犯よりもむしろ蔵書管理や貸出業務の効率化などにより、利用者の利便性向上に重きを置いている。 【a&s JAPAN 2010年7月号(No.17)より】 西山恵造 図書館の現状 図書館は、設置者によって国立・公立・私立に大別でき、目的別では「公共図書館」「大学図書館」「学校図書館