11日、中国のインターネット上で出回っている、飛行した殲20とみられる写真 【北京=村山祐介、峯村健司】中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は11日、中国を訪問中のゲーツ米国防長官と北京の人民大会堂で会談した。胡主席は、レーダーに探知されにくい中国軍の最新鋭次世代ステルス戦闘機「殲(せん)20」試作機が同日初めて試験飛行したことに言及し、「あらかじめ予定されていたものだ」と説明した。 ゲーツ長官が会見で語った。中国政府が同機の存在を認めたことが明らかになるのは初めて。 また、米国防総省高官は同行記者団に対し、ゲーツ長官が胡主席に殲20の試験飛行について質問した当初、会談の場にいた胡主席を含む「文民全員」が「だれも知らされていなかったのは明らかだった」との認識を示した。試験飛行が現場の軍の独断で実施された可能性を示すもので、「共産党が軍を指導する」という党規約の実効性に疑問符がつくこ