ゲーツ米国防長官に同行してシンガポールを訪れた国防総省高官は5日、米海兵隊の新型輸送機オスプレイ(MV22)に関し、来年9月にも沖縄の普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)への配備が始まることを明らかにした。すでに日本政府との協議も開始したという。 高官によると、海兵隊が作った配備計画を同省として正式に決定。老朽化した輸送ヘリCH46をMV22に置き換える作業はすでに米国本土の部隊で始まっている。沖縄に駐留している第3海兵遠征軍に所属するCH46については「2012年の後半、9月から12月の間に始まる」と語った。 さらに高官は「この配備の変更をどのように通知するかについて、すでに日本政府と協議を始めた」と明らかにし、MV22については「CH46に比べ、より安全で騒音レベルも全般的に低い。能力ははるかに高い」として、その利点を強調した。(シンガポール=加藤洋一)