札幌市交通局は39年ぶりに市営地下鉄のトイレ個室にトイレットペーパーの設置を始めた。利用客の利便性向上などが目的で、東豊線豊水すすきの駅など3駅に設置する15日で完了する予定。 71年に開業した当初は設置していたものの、オイルショックに伴う経費削減などから撤去していた。国内9都市の公営地下鉄で、トイレットペーパーがないのは札幌だけになっていた。 紙代は3線49駅とバスターミナル14カ所分で年間1500万円を見込む。乗客からは設置を望む声が毎年数件ずつ寄せられていたといい、きょうからは乗客の不満もすっきりとしそうだ。【高山純二】