海江田経済産業相は24日の閣議後の記者会見で、浜岡原子力発電所を稼働停止した中部電力への政府支援として、日本政策投資銀行から1000億円を今月中に緊急融資すると発表した。 中部電からの要請に基づいた措置で、被災企業対象に低利で貸し出す危機対応融資を活用する。 経産相は「(公的金融により)民間融資もスムーズになり、中部電の資金調達が円滑になると期待している」と説明した。 中部電は、政府要請で停止した浜岡原子力発電所を火力発電で代替するため、液化天然ガス(LNG)など燃料調達費負担が急増し、資金繰りが逼迫(ひっぱく)する恐れがあった。加えて、東日本大震災後、東京電力の信用不安に伴い、他の電力会社も社債発行による資金調達が困難になっている。