27日午前9時20分ごろ、栃木県那須町湯本の那須温泉ファミリースキー場で雪崩が起きたと110番があった。県や消防によると、県内7高校から「春山登山」の研修に参加していたグループが雪崩に巻き込まれ、県立大田原高(大田原市)の男子生徒ら7人と引率教諭1人の計8人が死亡した。骨盤骨折などで自力で歩行できない生徒ら7人を含む計40人も負傷で治療を受けている。冬型の気圧配置の影響で現場一帯は前日から雪が降り続いており、古い雪面に積もった新雪が滑り落ちる「表層雪崩」の可能性がある。 【救助され、下山する高校生たち】 同スキー場は20日に今季の営業を終え、新雪を固める圧雪作業は行われていなかった。雪崩はスキー場の上部に位置する第2ゲレンデ付近の標高約1200メートルの樹林の斜面で発生し、長さ200メートルから100メートル以上にわたって滑り落ちた。 県教委によると、訓練は県高校体育連盟が25~27日