熱中症対策のつもりが、2日間も意識を失うはめに…命までも脅かす恐ろしい飲み物とは?【Dr.山村の診察余録】 「先生ッ、血糖値が測れません!高すぎてエラーです」 意識を失った男性が救急車で運ばれてきました。運ばれてきた伊吹さん(仮名、44歳、男性)に持病はなく、通院歴もありません。 一緒に対応してくれているナースが血糖値を測ろうとすると、測定可能な範囲を振り切ってエラー表示。慌ただしく採血し、点滴の指示を出します。検査結果を見ると、伊吹さんの血糖値は1200mg/dL。異常な高血糖で、健常者の空腹時血糖値の10倍以上です。 診断は「高浸透圧高血糖症候群」。ICUに即入院です。異常に血糖値が高くなり、血液が酸性に偏った「ケトアシドーシス」という状態でした。 大量の点滴とインスリンの投与により伊吹さんの意識が戻ったのは2日後。彼の話を聞き、ようやく入院までの経緯が明らかになりました。 ■熱中症対