大学院生のための就職サイトアカリクさんのフリーペーパーでコラムを書かせていただきました。 アカリク版 やってみよう研究所「ディジタル逆さメガネとその仲間たち」(PDF) 紙面に収まりきらなかった内容もあるので、以下はその増補版です。 逆さメガネという装置がある。普通のメガネをひとまわり大きくした形をしているのだが、レンズの代わりにプリズムが入っていて、視野の上下あるいは左右が反転するように作られている。つまり、逆さメガネで見る風景はこんな感じだ。 逆さメガネから見える風景(イメージ) これは上下反転逆さメガネから見た風景だが、左右反転メガネの場合は左右が逆になる。逆さメガネについて興味深いのは、このメガネを数週間にわたって装着した場合、脳が視野の反転状態に適応してしまい、メガネを外した時に世界が逆転して見える、という現象だ。そのため心理学の実験でよく使われるらしい。 問題はメガネにプリズム