菅野 直(かんの なおし、1921年(大正10年)10月13日 - 1945年(昭和20年)8月1日)は、日本の海軍軍人。海兵70期。大東亜戦争における撃墜王。戦死認定による二階級特進で最終階級は海軍中佐。 1921年(大正10年)10月13日、警察署長である父の赴任先の竜口(現北朝鮮平壌近郊)に次男として生まれる。宮城県伊具郡枝野村(現角田市)で育ち、両親の出身もこの近郊である[1]。優等生であった長兄の巌を敬愛し、兄弟喧嘩もなかった。また、厳格な母の代わりに7つ上の姉のかほるを慕い、中学一年(旧制中学校)まで添い寝することもあった。兄や姉には従順であったが、外では明るく喧嘩も強いガキ大将であり[2]、兄がいじめられると敵討ちに向かう強気な一面も持ち合わせていた[3]。七、八歳の時に近所の猛犬と格闘になって最後にナイフで突き殺したこともある[4]。しかしそんなガキ大将の菅野も夜は遅くまで