Joe Krausは、ビジネスを仕掛けるタイミングも、もちろん手を引くタイミングも心得ている。 Krausは、インターネット検索企業の草分けの1つであるExciteの共同創業者として、1990年代に絶頂を極めたIT起業家の1人であった。また、幸運にもネットバブルの崩壊による影響を免れた企業家としても知られている。 現在彼は、ネットバブル華やかなりし時代から学んだ教訓を、新たに立ち上げた「JotSpot」のビジネスに活かそうとしている。JotSpotはオンラインのコラボレーション・オーサリングシステムを基盤とするアプリケーション開発を行っている。Wikiがビジネスの世界に浸透し始めるなかで、Krausはこの技術が企業のあり方を変える新たなツールになり得ると考えている。 このWikiブームがどこまで広がるのかはまだ分からない。Wikiに対して批判的な人たちは、Wikiの実績は言うに及ばず、その