2009年7月14日のブックマーク (2件)

  • 2010年を境界に見えない機器が増殖する

    現実と仮想が地続きに これまで多くのエレクトロニクス機器では,性能を高めることがそのまま機器の魅力を高めることに直結した。極論すれば「ムーアの法則」などによって将来実現できる性能を予測し,それに基づいて開発計画を立てればよかった。見えない機器の実現では,この方法は使えない。その代わりに,別の経験則が当てはまりそうだ。 これまで電子産業の成長を支えて来たSi系半導体を用いた集積回路技術の効果に,陰りが見えつつある。回路の微細化を先に進めるための投資がかさむ,微細化しても以前ほどの低電力化や高性能化を見込めないなどのほころびが顕著になり始めた。現在以上に高い機能・性能を望む声も減っている。一方で,電子産業の牽引役として存在感を増しているのが,ネットワークの拡大である。ネットワークにつながるノードの数を増やすことで,今後も新たな価値を創造していけそうだ。 見えない機器は,現実とネットワークを媒介

    2010年を境界に見えない機器が増殖する
  • 消費者は商品開発者になれるか,押し寄せるユーザー参加型開発の波

    新商品の企画・開発でユーザーの声を参考にする取り組みが,この2~3年で大きく変化し始めている。従来のアンケート調査やグループ・インタビューに加え,インターネットの消費者コミュニティーなどで不特定多数のユーザーの“集合知”を活用しやすくなったからだ。 既存商品への改良要求や,メーカー側から一方的にユーザーに投げ掛けた新しい商品や機能のアイデアに対する回答だけでなく,ユーザー自身が発想した多様なアイデアのタネを吸い上げる。これまで企業内に閉じていた企画・開発プロセスに踏み込んでユーザーの意見を得る取り組みが活発だ。ユーザーが製品開発チームと一体となって新商品を生み出す動きが広がりつつある。 ビジネスSNSで文具のアイデア募集 「インターネットのコミュニティーを活用することで,従来のアンケート調査より開発に参加する消費者の母数を格段に増やすことができた。継続的に将来ユーザーになり得る消費者とコミ

    消費者は商品開発者になれるか,押し寄せるユーザー参加型開発の波