難病患者や重度障害者が遠隔操作する分身ロボットが、期間限定オープンの実験カフェでテスト運用された 操作する「パイロット」がその場にいるかのように会話ができることに、訪れた多くの方から驚きの声が上がった 2020年には、障害者がロボットを通じて働くカフェの常設化を目指しており、障害者雇用の新しい道を開く 取材:日本財団ジャーナル編集部 オリヒメディーは、ロボット開発を通して障害者を支援する企業、オリィ研究所が開発した、人と社会をつなげる身長120センチほどのロボット。手足や舌、呼吸にかかわる筋肉が徐々に衰える難病ASL(筋萎縮性側索硬化症)や脊椎損傷など、さまざまな理由から外出が難しい難病患者や重度障害者のために開発されたものだ。自宅のパソコンを通して遠隔操作することで、会話や物を運ぶといった身体労働をともなう業務に従事することを可能にする。 重度障害者らがパイロット(操縦者)を務めるオリヒ