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  • 第4回 謙虚に、しかし、絶望せず!:日経ビジネスオンライン

    山岡 松岡洋右が「日人の通弊は潔癖にあり」と喝破した手紙を前回ご紹介しましたが(前回の記事はこちら)、物事をできるかぎりそのまま受けとめるのではなく、「誰かのせい」「悪いのはだれ」とつい考えてしまう社会的なクセは確かにありますよね。現前の制度の矛盾や、なぜそうなったかを「歴史」の目で考える前に。 例えば加藤先生が『それでも、日人は「戦争」を選んだ』で触れられた、戦前の満州移民の方たちの悲劇は、そうはいっても、その人の決断の結果であろうとか、あるいはソ連軍の侵攻、関東軍の無責任、という話にすぐつながるのですが、先生のを読むと、背景には国の助成金がある。 加藤 満州の実態が「王道楽土」などではないとわかってくるにつれ、移民希望者も減っていく。それを補うために国や県が、移民すれば村の道路整備を補助金でやってあげますよ、と言うわけですね。いわば、カネで移民を釣ったわけで、その達成度を出先の機

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  • 第2回 勉強すべき総量とは、人々が未来に備えるために必要な総量だ:日経ビジネスオンライン

    山岡 こののスタイル、「大学の先生が中高生に近代史を授業として語る」という形がとても効果的でしたね。 加藤 ありがとうございます。 山岡 暗記ものではない歴史の面白さがあふれていますよね。自分の中学、高校の歴史の授業がもしこんなふうだったら…。 加藤 「日史を大学で教えるのは遅いんじゃないか」と、実は常々思っていたんですよね。といいますか、近現代については、地理、世界史、日史はもう、ごたまぜで学んだ方が面白いのではないかと。 歴史は「ごたまぜ」で面白く教えよう 山岡 ごたまぜに。 加藤 はい。例えば、前回もお話ししましたが、先日、新潟県の高田というところにお邪魔しまして、ここは1910(明治43)年に、蒋介石が来た場所です。彼は高田野砲第19連隊に入隊し、近年明らかになった日記に拠れば、そこでの経験は生涯にわたる影響を与えたとされています。 辛亥革命が起こる前年に日に来た蒋介石は、

    第2回 勉強すべき総量とは、人々が未来に備えるために必要な総量だ:日経ビジネスオンライン
  • 第1回 日本のそれぞれの町に、それぞれの「坂の上の雲」がある:日経ビジネスオンライン

    「普通のよき日人が、世界最高の頭脳たちが 『もう戦争しかない』と思ったのはなぜか?」 2009年7月に出版され、15万部越えの大ヒットとなった 『それでも、日人は「戦争」を選んだ』。カバーの惹句に激しく引きつけられ、興味を抱いて早々に購入はしたものの、実は最初は棚に置きっぱなしでした。なんだか、お説教っぽいじゃないんだろうか。そもそも、戦争のことで、今更教えてもらうようなことが(しかも、女性にだ!)あるんだろうか。こちとら小学生から『坂の上の雲』を読んで、佐藤大輔の架空戦記に耽溺した「マニア」だぞ!? と。 そのひどい偏見を破ったのは、やはり女性でした。いつのまにかが通勤途中で読み始め、「ねえ、これ、ものすごく面白くて分かりやすいね」と話しかけてきたのです。しまった、とから取り上げ、読み出したらもう驚きの連続でした。 「戦争」とは具体的には何を目的とする行為なのか、朝鮮半島が勃

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  • 「角」から見る日本・その3 「日米関係」と「核の傘」をどう選択する?:日経ビジネスオンライン

    歴史のひとつの転回点は、田中角栄の登場した73年前後にあったのではないか。その時代の課題は、いまだに引き継がれ、角栄の愛弟子、小沢一郎が民主党政権のプロデューサーとなった今、新たな解決策を求められている。短期連載「歴史を見る目のつくりかた」前編は、「角」の視点でニッポンの現代史を学ぼうという企画でお送りしています。 「『角』の視点で歴史を見る」参考図書が書店に並んでます 参考図書満載ですすめていく企画は、書店さんにもご協力を戴き、首都圏で「歴史を見る目のつくりかた」フェアが開催されています。有隣堂ヨドバシAkiba店を中心に、有隣堂主要店さん、フタバ図書TERA南砂町店さんなど、多くのお店が参加してくださいました。店舗によって開催期間やの品揃えが異なります。書籍と店舗の一覧は、こちらからごらんください。 山岡 沖縄の普天間基地の移設問題でギクシャクしていますが、日米関係は、次のステップ

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  • わたしたちが「こうなった」のはなぜ? ~「角」の視点から学ぶニッポン現代史:日経ビジネスオンライン

    歴史の大波が日を洗っている・・・などと、がらにもなく言いたくなるこのごろです。バブルが崩壊してこのかた、高度成長もオイルショックも、ホイチョイの映画も、もちろん太平洋戦争も頭の中から消えて、日々の出来事に右往左往してきましたが、「どうもこれは、いままでの経験則ではどうにもならないぞ」と、おそらく私たちは気づきつつある。 私たちはなぜここにこうして立ちつくして、呆然と荒波を見ているのか。ここまで何があって、どう歩いて、この状況に至ったのか。それを自分の頭で理解しないことには、前に進めそうにありません。 というわけで「経済学っぽくいこう!」に続く勉強シリーズ第二弾、今回は「歴史」、それも近代史・現代史を勉強してみようと思います。 「私たちはいまなぜここにいるのか」を面白く学ぶために、格好の先生を見つけました。まず前半は、いわゆる「日型」の利益再分配・福利厚生システムが始まった時期を担った首

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  • キャリア作りは「会社任せ」にしない、させない:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (前回から読む) 古井 成果主義と成果主義もどきの違いもだいぶわかってきたし、貢献度主義の評価や報酬についてもイメージできるようになった。しかし、貢献度主義を採用から退職までのトータルな人材マネジメントのなかで実現するには、どうすればいいのかまだよくわからない。手っ取り早く導入できる出来合いの制度パッケージみたいなものはないのかな。 新田 パッケージ的な導入もできるかもしれませんが、あまりお勧めできません。むしろ、業種や自社の特性に即した仕組みとして、現場の当事者を巻き込みながら創っていくことが大事だと思います。一般的な制度をパッケージ的に導入しても、現場の当事者意識やオーナーシップが醸成されず、うまく運用できないでしょう。 社員に自律求める

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  • 第4回 幕末明治の翻訳は意外に読みやすい:日経ビジネスオンライン

    (前回から読む) これまで3回にわたって、意味を伝えるという点で問題のある翻訳を取り上げてきた。だが、すべての翻訳に問題があるわけではない。問題があるのは「翻訳調」と呼ばれるスタイル、明治半ばごろに確立し、ごく最近まで主流であった翻訳スタイルで訳されたものだ。古典はごく最近まで、たいていは翻訳調で訳されてきたので、読んでもさっぱり理解できなかったという思い出のある人が多いはずである。だが、翻訳調ではない翻訳は可能だし、実際にそういう例はかなりあり、最近の翻訳ではとくに増えている。ここで紹介したいのは、翻訳調が確立する以前のものである。 100万部を超える大ヒットもあった大翻訳時代 幕末から明治の初めにかけては、大翻訳時代だといえる。大量の翻訳が出版されているし、なかには100万部を超える大ヒットになったものもある。なかでも、福沢諭吉や中村正直ら、この時代を代表する天才が優れた翻訳をいくつも

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  • 第3回 無理を承知の訳し方:日経ビジネスオンライン

    (前回から読む) 前回は「訳語の統一」、「原語と訳語の一対一対応」について触れた。今回はもうひとつの大きな問題として、後から前に訳す方法を取り上げたい。はじめに、簡単な例をあげる。英語を読まされるのはかなわないと思われるのであれば、英語の部分は飛ばして読んでいただきたい。まずは、中学1年の初めに学ぶ英語だ。 I am a boy. わたしは少年です。 ここでも後から前に訳す方法が使われている。英語では主語のつぎに動詞がくるのが普通だが、日語では動詞は文の最後に置かれるのが普通だから、「わたしは・です・少年」の順番に書かれているものをひっくりかえして、「わたしは少年です」にしている。このセンテンスが少し複雑になるとどうなるだろう。 I am a boy who lives in Yokohama. わたしは横浜に住む少年です。 後から前に訳すというときに通常すぐに思い出すのは、このように関

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  • 第2回 翻訳だけで分かるようには訳されていない:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (前回から読む) 前回は古典の翻訳を読んでも意味がよく分からない場合、翻訳が悪いためであることが少なくないと指摘した。今回は翻訳を読んでも理解できないことが多い理由を考えていきたい。 いきなり身も蓋もない話をしよう。じつのところ、八百屋に行けば魚が買えると思ってはいけないように、古典の翻訳を読めば意味が分かると思ってはいけない。最近は違ってきたが、以前にはそういう場合が多かった。古典を学びたいのであれば、原書を読みなさいというのが常識だったのだ。では、翻訳書は何のためにあるのか。原書を読むのは簡単ではないので、参考にするためだ。かたわらに翻訳書を置いて原書を読む。これでも意味を理解するのは容易ではないので、もうひとつ、解説書もかたわらに置いて

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  • 「角」から見る日本・その2 「持たざる国」日本が、いま角栄から学べること:日経ビジネスオンライン

    歴史のひとつの転回点は、田中角栄の登場した73年前後にあったのではないか。その時代の課題は、いまだに引き継がれ、角栄の愛弟子、小沢一郎が民主党政権のプロデューサーとなった今、新たな解決策を求められている。短期連載「歴史を見る目のつくりかた」前編は、「角」の視点でニッポンの現代史を学ぼうという企画でお送りしています。 「『角』の視点で歴史を見る」参考図書が書店に並んでます 参考図書満載ですすめていく企画は、書店さんにもご協力を戴き、首都圏で「歴史を見る目のつくりかた」フェアが開催されています。有隣堂ヨドバシAkiba店を中心に、有隣堂主要店さん、フタバ図書TERA南砂町店さんなど、多くのお店が参加してくださいました。店舗によって開催期間やの品揃えが異なります。書籍と店舗の一覧は、こちらからごらんください。 ――「日型」の利益再分配・福利厚生システムが始まった時期を担った首相、田中角栄に

    「角」から見る日本・その2 「持たざる国」日本が、いま角栄から学べること:日経ビジネスオンライン
  • スマートフォンとクラウドでバラ色?:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 11月23日、モバイル広告大手の米アドモブ(AdMob)が、全世界のケータイによるデータ通信トラフィックの22%を、米アップルのiPhone(アイフォーン)が占めていると発表した。iPhoneへの広告配信などを手がける同社は、11月9日に米グーグルが7億5000万ドルでの買収を発表したことで一躍「時の企業」となったことでも知られる。 この数字の構造をもう少し細かく説明すると、トラフィック全体の44%がスマートフォンによるもの、そしてその50%をiPhoneが占めているという。ケータイ(特にiPhone)によるデータ通信が盛り上がった方が儲かる会社である以上、その発表内容には若干眉に唾をして読まなければいけないが、確かにそう思わせる勢いがあるの

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  • 肝の据わった日本人がいた:日経ビジネスオンライン

    「COOL JAPAN」から「COLD JAPAN」へ――。足元の企業業績に明るさは見えるものの、冬のボーナスはお寒い限り、世界の株価も各国の財政支援の息切れを待っていたかのように不安定になり、二番底が話題にのぼる。 冷え切ってしまったニッポンの突破口探しを狙って、「COLD」なニッポンの現状を最新の事例やケース=症例を豊富に取り上げながら理論的な切り口で分析、「COLD JAPAN」脱却と新たな成長のための〈処方箋〉の提言をめざした新シリーズ。10月の月間アクセスランキング上位に3入ったのは世知辛い時代を映した結果だろう。 連載は今後も「柔道」「寿司ロール」など身近なテーマを題材に、どうすれば「COLD」を抜け出せるのか話が深めていきます。国内市場の凋落を前に気分新たにこれからの成長を模索している企業の経営幹部やキーパーソンの方々のヒントになれば望外の喜びである。

    肝の据わった日本人がいた:日経ビジネスオンライン
    shuca0318
    shuca0318 2009/11/20
  • 「楽しておカネを儲けたい」と思ったら:日経ビジネスオンライン

  • 今だからこそ、広告オールドスクールの教え その1『アイデアのつくり方』:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 早くも大学3年生を対象とした2011年度入社の採用活動が動き出しています。サイバーエージェントでも、インターンシップを開催しており、私はそこで学生向けに1時間ほどレクチャーをしています。私のプレゼンテーションでは、役割分担という意味からも、自分の強みという意味からも、広告やクリエイティブ業界に古くから伝わる、いわば「オールドスクールの教え」の中から、今日においてもしっかり通用するものを紹介する、ということをしています。 教えることは最大の学びである、とよく言いますが、あらためて若い学生たちに、自分が同じく若いころに学び身につけた「オールドスクールの教え」を話していると、「これは、間違いなく、今の自分の日々の仕事や、キャリアのバックボーンとなっ

    今だからこそ、広告オールドスクールの教え その1『アイデアのつくり方』:日経ビジネスオンライン
    shuca0318
    shuca0318 2009/11/17
    マーケティング]
  • 「いいとも!」と「タモリ倶楽部」両方やりたい:日経ビジネスオンライン

    林 厚見(はやし・あつみ)氏 スピーク共同代表。1971年東京生まれ。東京大学工学部建築学科、コロンビア大学不動産開発科修了。1997年よりマッキンゼー・アンド・カンパニーにて、諸業種大企業の経営戦略コンサルティングを行う。2001年スペースデザイン入社、2002年より財務担当取締役。財務、経営企画及びサービスアパートメント、サービスオフィスなどの開発における資金調達、業態企画、プロジェクト管理などに従事。2004年に事業用不動産の開発・再生プロデュースを手がけるスピーク(東京都渋谷区)を共同設立 林 厚見(以下、林) あんまり時代と関係なく、順調というか、“小さく順調”ですかね。東京R不動産は月間で約280万ページビュー。おかげさまで、20人ぐらいの規模でやっている不動産の集客数で言えば、たぶん日で一番大きいんじゃないかと思います。 ただ、東京R不動産という事業自体、規模拡大は第1の目

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