工場のIoT化では、工場をインターネットなど外部のネットワークに接続する。そのためには、工場内部を理解する必要があるが、情報系システムとは異なる独特な領域だ。工場のネットワークはどうなっているのか。 世界中で工場IoT(Internet of Things)の動きが活発化している。日本の製造業もその例外ではなく、工場をネットワーク化する取り組みが進んでいる。 「私の工場は、すでにネットワークにつながっている」。こう宣言する工場長はいるかもしれない。 確かに工場はネットワークでつながっている。しかし、それは工場内の製造設備を接続するOT(Operational Technology)のネットワークであり、工場内に閉ざされている。組立加工作業を自動化するFA(Factory Automation)や、石油精製プラントや製鉄プラントなどの素材産業のプロセスを自動化するPA(Process Aut
この記事は日経Robotics 有料購読者向けの記事ですが 日経Roboticsの創刊3周年を記念し、冒頭の1ページのみ特別に誰でも閲覧できるようにしています。 ファナックが2018年2月に買収した協働ロボットのベンチャー企業、ライフロボティクスを吸収合併したことが日経Roboticsの取材で分かった。既にライフロボティクスのロボット「CORO」のユーザーにはファナック製ロボットへの無償交換を打診しており、現状のCOROは原則として回収する。新規販売も既に停止中だ。 法人としてのライフロボティクスも解散する。東京にあるライフロボティクスの本社オフィスは2018年6月いっぱいで引き払う予定だ。従業員の一部は既にファナックに移籍。ライフロボティクスのオフィスがあった東京周辺から引っ越し、山梨県忍野村のファナック本社地区で勤務している。 ライフロボティクスのCOROは肘関節のない伸縮型の機構を採
本連載「IoT観測所」では、基本的にアクティブというか、いろいろと普及させようと努力している規格だったり団体だったりを紹介してきた。今回はちょっと毛色を変えて、事実上休眠状態に陥っているものを取り上げよう。 本連載「IoT観測所」では、基本的にアクティブというか、いろいろと普及させようと努力している規格だったり団体だったりを紹介してきた。今回はちょっと毛色を変えて、事実上休眠状態に陥っているものを取り上げよう。 小規模な非営利団体として生まれた「OSIoT」 2012年8月、米国カリフォルニア州サニーベール在住のマイケル・コスター(Michael Koster)氏は、Open Source Internet of Things(OSIoT)という非営利団体を立ち上げる。コスター氏は、1983年にARCO Alaskaでハードウェアスペシャリストとしてキャリアをスタートさせ、以後Lockhe
「人とくるまのテクノロジー展2018」の展示から、インテリアデザインの自由度向上につながる取り組みを紹介する。 自動車の多機能化により、HMI(ヒューマンマシンインタフェース)が複雑になっている。これに伴ってスイッチなどが増えることは、インテリアデザインの自由度を狭めてしまう。インテリアの質感やデザイン性の向上と、操作が快適なHMIを両立することがより一層求められている。 「人とくるまのテクノロジー展2018」(2018年5月23~25日、パシフィコ横浜)の各社の展示から、インテリアの自由度を向上する取り組みを紹介する。 アルプス電気は、感度を向上させた車載用静電入力デバイスを紹介。高感度なICとノイズを除去するアルゴリズムの組み合わせにより、木材や皮革、布などさまざまな素材越しにジェスチャー操作やタッチ入力を実現した。手袋を着用した状態でもタッチ操作が可能だ。厚さ5mm程度の素材までであ
SAPジャパンは2018年5月25日、IoT(モノのインターネット)およびデジタル変革についての現状と戦略について紹介した。 SAPジャパンは2018年5月25日、IoT(モノのインターネット)およびデジタル変革についての現状と戦略について紹介。「IoTで見える化を実現するだけならSAPである必要はない。しかし、ビジネスプロセスと融合させるにはSAP以外に選択肢はない」(SAPジャパン ソリューション統括本部長の森川衡氏)と「SAP Leonardo」によるビジネス変革に自信を見せた。 デジタル革新を実現するイノベーションシステム SAPのデジタル変革に関連する製品やサービスを総括するブランド「SAP Leonardo(以下、レオナルド)」は海外では2016年にリリース。日本では「企業のデジタル変革を支える製品とサービスを包括するブランド」として2017年10月から本格展開を開始している※
クボタの「喧噪音が飛び交う」組み立てラインに静寂を呼んだ、四角いブロック:シリーズ「モノづくりの現場から」(クボタ 枚方製造所)(1/3 ページ) 製造業の組み立てラインには、アンドンシステムや信号灯といった作業トラブルを知らせる仕組みが広く導入されている。クボタの枚方製造所はこの「お知らせ」を安価に高度化し、作業効率を劇的に改善した。現場主導でなされた、その取り組みを紹介する。 「強烈な音」が響く組み立てライン 製造業の組み立てラインにおいて、材料待ちや設備故障、停電などのトラブルとその対応時間削減は大きなテーマである。もちろんこうした事態は起こらないに越したことはないが、現実問題として完全な根絶は困難であり、そのため、アンドンシステムや信号灯といった、「作業のトラブル」を知らせる仕組みが広く導入されている。 しかし、これらの仕組みは「トラブルの発生」を管理者へ知らせることを主目的として
WHITEと大日本印刷は、共同でダイレクトメールとして郵送できる紙製スマートフォンVRゴーグル「Milbox POST」を開発した。折り畳んだ時のサイズが130×182mm、厚み1mmで、VRコンテンツを手軽に視聴できる。 大日本印刷は2018年4月4日、WHITEと共同で、ダイレクトメールとして郵送できる紙製スマートフォンVR(拡張現実)ゴーグル「Milbox POST(みるボックス ポスト)」を開発し、販売を開始した。1個当たりの製造単価は100円台(3万個以上製造の場合)となる。主な用途は、ダイレクトメール、飲料・食品・日用品などのベタ付け景品、雑誌・DVDの付録などを想定している。 Milbox POSTは、折り畳んだ時のサイズが130×182mm、厚み1mmの紙製スマートフォンVRゴーグルだ。折り目に従って組み立てた後、ゴーグル本体にスマートフォンを差し込み、VRコンテンツを再生
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く