富士通三重工場の売却も決定……これからどうなる? 日本の半導体工場:大山聡の業界スコープ(7)(1/3 ページ) 2018年6月末、旧富士通三重工場を運営する三重富士通セミコンダクターが台湾のUMCに売却され、2019年1月にはUMCの完全子会社となると発表された。今回の売却も含めて“日本の半導体工場”の現状および、今後の方向性について考えてみたい。 2018年6月29日、台湾の専業ファウンドリーであるUMC*)と富士通セミコンダクターは、三重富士通セミコンダクター(MIFS)の全株式をUMCが取得することで合意したと発表した。UMCは現在MIFSの株式を15.9%保有しており、残りの84.1%の株式を富士通セミコンダクターから約576億円で取得する。譲渡手続きは、関連当局の承認を経て2019年1月1日の完了を予定しているという(関連記事:UMCが三重富士通を買収へ、全株式の取得で合意)。