人の現実をちょっとでも前に動かす ――先ほど思春期から映画を撮っていたという話もありましたし、プロフィールには「100年後に観てもおもしろい映画」というスローガンを書かれていますけれども。 そういう、とにかく面白いものを作ろうっていう考え方は、どのあたりからご自身の中にあったんでしょうか? 自分が映画を好きになったきっかけが思春期に観たハリウッド映画なので、そこからでしょうね。スピルバーグや王道なところから入ってるので。 映画館に行ってワクワクして、タイトルがバーン!って出てきた瞬間に「ヒャッホー!」って思ったり。メインテーマが流れ出した時の高揚感だったり。そういう映画を観る幸せから映画を好きになってるので。 「考えさせられたな……」っていう映画で好きなものもいっぱいありますけど、映画はやっぱり娯楽だと思ってるし、その娯楽は、ハリウッド映画も、この映画もですけど、フィクションで、大噓ばっか