東京電力の福島第一原発事故は、大気中に放射性物質を放出するのみならず、放射性物質を海に垂れ流す醜態に至った。 当ブログは、原発事故が起きた直後から、東日本の農業や漁業に必ずや深刻なダメージを与えると書いてきたが、ここまでひどいとは予想を完全に超えていた。茨城県沖で捕獲されたイカナゴは、放射性ヨウ素の含有量が大量だったため、政府は急遽魚介類についてはこれまで設けられていなかった放射性ヨウ素の基準を設け、イカナゴの出荷停止を茨城県に指示することになった。 朝日新聞の5面を見ると、インドが日本の食品を3カ月禁輸にすることが報じられている。インドには日本の食品はこれまでもほとんど輸出していなかったなどというエクスキューズも書かれているが、外国の反応としては当然だろう。日本だって、チェルノブイリ原発事故を受けて、輸入食品について放射性物質含有率の基準を設けたのではなかったか。 このように、ひとたび事