ヤフーの共同創業者、ジェリー・ヤンは今から11年前の2005年、10億ドル(約1,046億円)を投じてアリババの株式の40%を取得した。 この投資は割高でリスクも大きかったが、結果的にはシリコンバレーの歴史において最も成功した投資案件の一つとなった。株式の半分以上は売却済みだが、ヤフーが当初取得したアリババ株の現在の評価額は800億ドル(約8兆3,200億円)を超える。 ヤフーは7月25日に中核事業をベライゾンに48億ドルで売却すると発表した。これは、15年前のピーク時の時価総額とは比べ物にならないほど低い金額だ。売却対象には、アリババやヤフージャパンの株式は含まれない。 皮肉にも、アリババへの出資の成功が、結果的にはヤフーを身売りへと追い込んでしまった。ヤフーは検索やソーシャル、モバイルなどの新たなテクノロジーの波に乗り遅れ、中核事業のニュースやメール、広告テクノロジーはここ数年不振に喘