世界不況の影響で国内のほとんどの業種で先行きに不安感が漂う状況の中で増収増益を続けている企業がある。それが大阪市に本社を置くキーエンスだ。 FAセンサーなど検出・計測制御機器や試験研究機器を展開するキーエンスは、日本マクドナルドやトヨタ自動車などのように誰もがその名前を知っているというほど知名度の高い企業ではないが、日経新聞による優良企業ランキングでは1989年の上場以来19年連続30位以内にランクインし、学生の人気企業ランキングにも毎年のように登場している。 キーエンスは就職先としても人気だがその理由の1つが給料の高さだ。従業員数1,764人の平均年齢は32歳と比較的若いが平均年収は1,398万円と国内企業トップクラス。国税庁の「民間給与実態統計調査」などの統計では2007年のサラリーマンの平均年収は440万円程度なので、一般の会社員の3倍もの給料が同社の社員には支給されていることに