6月3、4日に千葉市美浜区の幕張海浜公園前の海上コースで開催される小型プロペラ機による「レッドブル・エアレース千葉2017」で、レースの合間にゼロ戦が飛行する。実行委員会が9日発表した。当時の日本の航空技術の粋を集めた名機が、約70年ぶりに東京湾の上空を舞う。 実行委によると、飛行するゼロ戦は1942年に三菱重工業が製造し、最高時速540キロにも達する「零式艦上戦闘機二二型」。南太平洋のパプアニューギニアで見つかった残骸から復元した。レプリカを除き現存する4機のうち、飛行できる貴重な1機だという。 日本人パイロットが操縦する予定で、レースの合間のスペシャル・サイドアクトとして飛行する。実行委は「かつて日本が誇った技術を見直し、社会全体がさらなる飛躍を遂げる機会になれば」としている。 同ゼロ戦は、ものづくりの国である日本の歴史を振り返り平和を願う「零戦里帰りプロジェクト」に取り組む日本